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by simakuma62

ぼくには数字が風景に見える

サヴァン症候群でアスペルガー症候群のイギリス人青年ダニエル・タメットが書いた「ぼくには数字が風景に見える」を読みました。
すごい面白くて、読み始めたら、一気に読んでしまいました。

この人のドキュメンタリーを数年前にNHKの教育テレビで見たことがありました。
その時は、彼の能力に焦点を当てていたので、いま一つ彼の生い立ちや考えている事が分かりませんでした。

ちなみにサヴァン症候群は、発達障害の一つで、一つの才能に秀でていて、何万桁の数字を暗記できたり、一瞬しか見てない風景を全て描けたりと天才的な能力を持ちながら、空間能力やコミュニケーション能力が欠けている為に、普通の生活がおくれない人が多いです。

アスペルガー症候群は自閉症の一種で、サヴァン症候群の半分の人が自閉症で、その他の人達もなんらかの発達障害を背負っているとのことです。

本の内容は、著者が自分の障害を認識して、それを乗り越えて克服していく過程が淡々と語られていきます。

その中で著者が、大人になってから、可愛がってた猫が死んで、初めて悲しいと思う気持ちを理解するところにもらい泣きしてしまいました。

そういえば大部分の人は、感情って生まれつきのものだと思っているけど、本当は学習して習得するものだと聞いたことがあります。

だから育児放棄を受けていた子供が、なかなか感情を出さないというのを耳にしたこともあります。

この本を読んでいて、著者の強いこだわりとかコミュニケーションが難しいと感じる箇所(他人の話しを聞くのが苦手とか)が、なんだか他人事じゃないなーと思いました。

おうちが一番落ち着いてその次が図書館っていうのも同じだし、自分の中に規則があって、それが破られると不安でしかたないっていうのが(今はそんなことなくなったけど)すごくよく分かります。

以前は、階段を左足から登り始めて、左足から登り終わらないとダメだったし、遠足で乗るバスのイスがえんじ色で頭の所に白いカバーが付いているとああもうダメだって気分になって、絶対に酔っていました。

あとノートとかテレビの角とか何でも角が怖い時期があったし、学校で自分の席に他の人が座ったりすると何か悪い事が起きそうで不安でたまらなくなったときもあったし、ちょっとした風が吹いただけで髪の毛が痛くて仕方がない時期がありました。

こう考えると、本当によく今まで生きてこられたなーと、うっすら涙です。

それに全く向いてないのに、毎日会社で働いて、自分ってエライなーと思います。

今後は著者のダニエルくんみたいに、おうちでできる仕事をしたいです。
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by simakuma62 | 2010-03-07 22:31 | 本・マンガ