ポエム、映画、音楽についてのブログです


by simakuma62

メタボラ

桐生夏生が書いた「メタボラ」を読みました。
図書館で予約してたのが思ったより早く借りられる事が出来ました。
同じ頃に予約した宮部みゆきの「楽園」の上巻は、あと349人待ち!
来年の春頃には借りられるといいと思います。

メタボラの主人公は、記憶を失ってしまった、無一文の青年のお話です。
犯人探しはないけど、その青年が記憶を取り戻すまでの過程がまるで推理小説のようで、読む手が止まりませんでした。
最後の方で、ある登場人物が主人公に、「ごめん、答えなくなかったらいいさー」っていうセリフに泣いてしまいました。

桐生夏生の本は、普通の人がどんどんと落ちていくところや、人の嫌な部分とかの描写がリアリティがあり過ぎて嫌でした。
面白いから、最後まで読んじゃうんだけど、読み終わった後に暗い気分になってしまう。

だけど今回の「メタボラ」は、今までと違うような気がしました。
今までだと登場人物を突き放している感じがしたのに、今回は主人公に寄り添っている感じがしました。
なんだか目線に温かみがあると思います。
だからなのか読んだ後、決して明るい終わり方ではないんだけど、少しだけ温かい気持ちになりました。
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by simakuma62 | 2007-09-29 00:31 | 本・マンガ